Last-Modified: Mon Nov 27 06:03:54 2006
というわけで、色々でてますよ。
どこかで見た名前はさておき、相変わらず多岐にわたってるねぇ。
去年度の成果報告もでてた。いつのまに。
あちこちで張られているけど、 これってP2Pモデルを用いた分散トラフィック測定機構に関する研究をpassiveにやっただけなのかなぁ。 でも、ノード間同士の接続先なんて passive には分からないはずなんだけど、どうやって調べたんだろう。 そこが最大の謎。キー流通の統計とか注意深くとったのかなぁ。
手としては、各ノードの保持キャッシュの違いに注目して、流通する保持キーを統計処理すれば、 隣接ノードのさらにその隣接を識別するくらいはできなくはないかもしれない。 確定じゃなくて推測レベルで良いわけだし。 でも、さすがにそれは考えすぎな気もする。
かといって、どこかに probe 置くというのは通信事業者としてできないはず。 もちろん、ISP が自社内の調査として箱を使ってこっそり取っている所はあるかも知れないけど、 第三者機関であるネットアークが持てるような情報じゃないし、コストも掛かりすぎる。 ましてやグラフ化したとしても公開なんて無理。通信の秘密に明らかに抵触してしまうはず。
まさかとは思うけど、ネットアークの probe node が接続するリンクだけを可視化したのかな。 それなら割と簡単にできるけど、実際のトラフィック集中箇所の特定、という宣伝文句はちょっと嘘になる。
あと、勘違いしてる人が結構居るみたいだけど、
このグラフはtraceroute によるネットワーク経路調査
とあるくらいで、L3(IP network)のトポロジ上にP2P
ネットワークのリンクを重ねた物でしょう。
つまり、区別されていないけど末端の点がP2P的ノードで、それ以外はリンク経路上のルータ。
だから、IX - ISP - ISP内(フレッツの各接続点とか) - 末端のノード と言うような樹状構造になるのは当然。
ITmedia の記事本文の トラフィック集中箇所が視覚的に確認できる
というのは、要はそういうこと。
実はこういう情報を色々な地点で取ってかき集めると、どこの ISP 同士が peer を張っているとかが分かって面白いんだよね。 前述の修論にも似たようなものが図3.1にあったりするんだけど、実は。
ていうか、なんで詳しいかって、この論文の測定ノードが一時期うちで動いてたりするからです(w
こういう測定するP2P
アプリを実際に配るの、うまくできないかなぁ。
最終的にプライバシー問題に落ちるから、匿名化が必要になってくるんだよね。